「学校で教えてくれない事。」のタイトルがツボでした。

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「学校で教えてくれない事。」のタイトルがツボでした。

2018/01/29 「学校で教えてくれない事。」のタイトルがツボでした。

こんばんは。

学び・舎の船引です。

 

昨年末に観光ガイド制作プロジェクトで訪問したのは浜松市。

浜松市に初上陸(?)して最初の訪問地が「石松餃子本店」でした。

 

本店の加藤店長のお人柄がよぉ~くにじみ出たお店のブログに、

プロジェクトで訪問したことを紹介していただきました。

※学ぶログの書き方も、加藤店長のフランクな雰囲気を真似てみます^^

※石松餃子本店のブログは〈こちら

 

そのブログのタイトルが、「学校で教えてくれない事。」となっていたんです。

 

学校で教えてくれない事

 

今の仕事に携わる前は私立大学に9年、私立小中高に7年、

いずれも事務職員としての立場ではありましたが、

教育の現場で仕事をしてきました。

 

学校を擁護するわけでも、非難するわけでもありませんが、

学校で「できない」には理由があるんです。

 

きっと、学校の先生もやりたいこと、教えたいこと、

山ほどあると思いますが、それができないんです。

 

というのは、教育指導要領による縛りがあるからなんです。

学校で教えることの枠組みが出来上がっているために、

そこからはみ出ることができないのです。

 

 

その昔、ニュースになっていたのですが、

中学校(だったかな?)の社会科の授業で、

世界の国を学習しているときに、様々な言語での挨拶を教えたんだそうです。

※個人的にこのような授業は大好きです!

 

例えば、アフリカで使われるスワヒリ語の「ジャンボ!」や、

インドなどで使われるヒンディー語の「ナマステ」などは

意外に知っている人は多いかもしれません。

※私は”ヒンドゥー語”と習った記憶がありますが、今は”ヒンディー語”というようです。

 

この社会科での授業が、社会科としての授業になっていないということで、

かなり大きな問題になったというニュースがありました。

(いつ頃だったか記憶にないくらいに前のことですが)

 

恐らく、度が過ぎていたのだろうと、

いくら考えても推測の域を抜けることはありませんが、

そのような問題が実はあるんです。

 

そのために、高校入試も大学入試も、

それまでの課程で学習した範囲を超える問題が出題されると、

今度は「出題ミス」となるわけです。

 

習っていないことが問われると、

さすがに「習ってないじゃん!」ってなりますよね。

 

この1月に実施された大学入試センター試験では、

地理Bで「ムーミン」が出たことで話題になりました。

ムーミンを知っている人しか点が取れないじゃん!って。

非常に良質な問題だったと思うのですが、、、

※ムーミンが良質な問題だった話は別記事にします。

 

 

前置きがかなり長くなりましたが、

今回の石松餃子本店の加藤店長の言葉にある「学校で教えてくれない事。」

に見られる言葉の本質は非常に奥が深いと感じています。

 

そこを追究するのが、学び・舎の学習スタイルなんですが、

浜松市の小学校では浜松餃子の体験や見学をしていないようです。

(もし体験や見学をどこかで行っていたらごめんなさい)

 

勿体ないな~って思うんです。

 

小学校では「わたしたちのまち」といったような学習テーマがあります。

小学3年生で、どこの学校でも履修します。

(↑3年生で学習する、と”決められて”いるんです)

 

学習する内容は、地形の特徴や土地利用、人々の生活の様子や特産品などです。

特産も学習しますので、「なんだ、やってるじゃん!」と言われるかもしれませんが、

特産はあくまでも生産されるものなので、ちょっとニュアンスが異なります。

 

 

ここから先が、「学校で教えてくれない事。」になります。

地勢情報や土地利用の特徴、それによる農産物などの特産を

学習することは意味のある良いことだと思います。

 

ただ、もう一歩踏み込んでほしいんです。

 

土地の状況や利用方法、特産品が各地で異なるために

生活や文化が異なる場面が多々出てきているはずなんです。

 

なぜ浜松で餃子が広まり、円盤形になり、キャベツが多く使われているのか。

宇都宮餃子との違いを比較するのは次の学習工程に譲るとして、

その土地のそこで暮らす人々の生活の軌跡が表れていると思うんです。餃子に。

 

極端な例でいうと、沖縄県の家の多くは石垣が組まれ平屋が多いとか、

北海道の住宅はドカ雪対策として屋根が切妻でも寄棟でもなく、平らな屋根が多いとか。

 

建物の例を挙げましたが、それらも結果的にその土地のその状況に合わせて

生活を変えた(環境に適応してきた)結果なはずです。

餃子だって同じだと思います。

 

浜松で多く消費されてきたのにはワケがあるんです。

それこそが、自分たちの暮らす町を学習した上に乗せるべきポイントではないかと。

 

副次的かもしれませんが、そういった環境適応から編み出された

生活や文化まで踏み込んだ学習が、今流行りのキャリア教育の基礎

繋がっていくのではないかと思います。

 

だから、学校で教えてくれない事、勿体ないなぁ~って思うんです。

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